縄文時代とは

2009 年 4 月 15 日

縄文時代は、年代でいうと今から約16,500年前から約3,000年前、地質年代では更新世末期から完新世にかけて日本列島で発展した時代であり、世界史では中石器時代ないし新石器時代に相当する時代である。旧石器時代と縄文時代の違いは、土器の出現や竪穴住居の普及、貝塚の形式などがあげられる。
暦年較正年代法とは、従来の放射性炭素測定年代は空気中の放射性炭素の濃度が一定であったという仮説にたっていたが、揺れが生じることが明らかになり、測定値を補正した年代のこと。
沖縄県では貝塚時代前期に区分される。地域によって生業戦略は異なるものの、豊かな自然環境の恩恵に最適化しつつ、植物質の食料戦略を成功させ、狩猟採集を基調とした社会でありながら、造形的で多様性と象徴性に富んだ土器文化を発達させた。
遺跡数や土器型式の多様性からみて、縄文文化は東日本の方で、より繁栄していた傾向がある。これは森林の生産性とも関係すると考えられる。
較正炭素年代によれば、最古の土器は16,000年程前に遡るが、ヤンガードリアス期を経て、完新世以降になると土器の型式は多様化し、典型的な縄文文化が発達した。
縄文時代の終りについては、地域差が大きいものの、定型的な水田耕作を特徴とする弥生文化の登場を契機とし、その年代については紀元前数世紀代から紀元前10世紀代まで、議論がある。なお、縄文時代の次の時代は、沖縄県では貝塚時代後期、東北北部から北海道では続縄文時代と呼ばれる。