クリやドングリなどの植物、魚・貝、シカやイノシシなどを利用しました。木の実はアク抜きや粉にする加工も必要です。
考えてみよう冬まで食べ物を残すには、どんな保存方法が必要だった?
日本の歴史を、くらしから見る。
縄文時代は、
どんな毎日
だったのだろう。
土器をつくり、森や海の恵みを受け取り、同じ場所に長く暮らす。発掘されたものから、はるかな昔の知恵と工夫を読み解きます。
JOMON IN ONE MINUTE
縄文時代を、
1分でつかむ。
縄文時代は、土器の使用と定住生活が広がった、日本列島の長い時代です。
文化庁資料の時代区分では、およそ紀元前13,000年ごろから紀元前300年ごろまで。人々は狩りだけで移動し続けたのではなく、竪穴住居を中心に集落をつくり、木の実を集め、魚や貝をとり、狩りをしながら暮らしました。
日本列島は南北に長く、気候や手に入る食べ物もさまざまです。そのため、住まい・道具・食べ物には地域差と時期差があり、「縄文人はみんな同じ暮らし」というわけではありません。
FOUR WINDOWS
4つの窓から、
縄文のくらしを見る。
カードを開くと、学習のポイントと考えるための問いが表示されます。
竪穴住居は地面を掘り下げて床をつくり、柱を立て、屋根をかけた住まいです。住居の形や大きさは時代・地域で異なります。
考えてみよう地面を少し掘ると、暑さや寒さにどんな違いが出るだろう?縄文土器のほか、石器、骨角器、木製品、編み物、漆製品などが見つかっています。煮る・切る・掘る・運ぶための工夫です。
考えてみよう土器で「煮る」ことができると、食べられるものはどう増える?土偶や石棒、環状列石などは、まつりや祈りに関わった可能性が考えられています。意味は一つに決められていません。
考えてみようなぜ土偶は壊れた状態で見つかることが多いのだろう?SIX PHASES
ひとことで「縄文」と
まとめない。
縄文時代はとても長く、一般に6つの時期へ分けて研究されます。下の年代は文化庁資料に示された区分の一例です。
- 紀元前13,000年ごろ〜草創期
土器が現れ、定住へ向かう初期の姿が見えてきます。
- 紀元前9,000年ごろ〜早期
温暖化や海面の変化に適応し、貝塚も現れます。
- 紀元前5,000年ごろ〜前期
植物利用や食べ物を蓄える技術が発達します。
- 紀元前3,000年ごろ〜中期
大きな集落がつくられ、文化が成熟します。
- 紀元前2,000年ごろ〜後期
環状列石など、まつりに関わる場が発達します。
- 紀元前1,000年ごろ〜300年ごろ晩期
精巧な土器や漆工芸が見られるようになります。
※年代・時代の境目には複数の説があります。教材では、使用する教科書や資料集の表記も確認してください。
READ THE EVIDENCE
遺跡は、昔のくらしの
「ページ」になる。
青森県の三内丸山遺跡では、大型の掘立柱建物、竪穴住居、墓、捨て場などの跡が見つかりました。土器や石器だけでなく、骨角器、編み物、木製品、動植物の遺存体も発見され、食・技術・集落の姿を考える材料になっています。
- くらし
- 住居・炉・食べ物のあと
- ものづくり
- 土器・石器・骨角器・編み物
- つながり
- 黒曜石やヒスイから考える交流
CLASSROOM KIT
読むだけで終わらない、
授業の入口。
3つの問いとミニクイズで、見つけた事実を自分の言葉に変えてみましょう。
もし、自分が縄文の集落で
一日暮らすなら?
- 朝何を食べる? どこで手に入れる?
- 昼どんな道具をつくる? 材料は何?
- 夜火のまわりで、どんな話をする?
Q1縄文時代の食べ物について、より適切なのは?
Q2地面を掘り下げて床をつくる住まいは?
Q3縄文時代の祈りを考える手がかりの一つは?
HISTORY × STORIES
事実を学んだら、
ものがたりの森へ。
昔話や童話には、山・海・動物・食べ物・道具がたくさん登場します。歴史の事実を確かめたあとに物語を読むと、「自然をどう見ていたのか」「人は何を大切にしたのか」を比べて考えられます。
「ももたろう」「かさじぞう」「いなばのしろウサギ」のほか、日本・世界・動物の昔話などを探せます。
FOR TEACHERS & FAMILIES
教材として使うときのヒント
絵から見つける
冒頭の絵を見て、現代にはない物、現代にもある行動を探します。
根拠を一つ選ぶ
土器・住居・食べ物・土偶から一つ選び、何が分かるかを書きます。
物語と比べる
童話に登場する自然や道具を見つけ、縄文時代の事実と区別して話します。
参考資料・確認日
本文は次の公的資料などを参照して、子ども向けに要約しています(2026年10月22日確認)。冒頭の挿絵は学習用のイメージで、特定の遺跡や生活場面をそのまま復元したものではありません。